なまぬるい夜更け

私事で大変恐縮なのですが、今日、またひとつ年を重ねました。センター試験を緊張で手汗がすごくてシャーペンを何度も握り直しながら受験してから3年、成人式で振袖を着てみんなで笑い合ってから1年経った。

なんだかあっという間だった。

去年は、特にブログを始めてからは生活的にも精神的にもだいぶ変化があったかもしれないなあ。まだまだ自信がなかったり不安定になることもたくさんあるけれど、色んな気になるジャンルも出てきたし、好きなことも少しずつだけどわかってきて、自分の中のテーマがはっきりしてきた感覚があります。「他人に合わせず自分のペースで生きることが幸せである」こと「居心地のいい場所を取捨選択することは、甘えかもしれなくてもした方がよい」ことは大事にした方がいいと学べたのは自分のなかでとてつもなく大きいかもしれないです。自分の価値を社会というフィルターを通して考えるのではなく、切り離して大事にしていこうという意識が芽生えた。今年は引き続きそのあたりを探求しつつ、就活も卒論もあるけど成長のための一環として頑張ります。

私はきっと企業のブランドとか諸々が安定しているところには行く予感が今はしていないので、路頭に迷わずにとりあえず社会に出られるような権利を手に入れることが上半期の私の目標…(震え声)

 

とはいえ、なんだかあっという間だったなと思う。本当に。だから普段は全く大人になった実感がないまま過ごしているけど、朝起きて、ふとしたところで何となく感じてしまった。

12時ぴったりに祝ってくれるLINEがたくさん来なくったって、学校に行ったらサプライズがなくたって寂しく感じることなんて全くない(クラスの中心人物じゃなかったけどそういえばそれなりに祝ってもらっていた…ありがたい)し、誕生日だからって特にはしゃぐこともなくて、あ~大人になれば結局ただの365日分の1日にすぎないのかもと思った時に、どこか少し寂しいような、ぼんやり淡い気持ちになった。

だけどその代わりに、大事な人から想いの籠った一言だったり、しょうもない話をしながら電話できること、無印のディフューザーでアロマオイルを使えばいい匂いで落ち着いてぐっすり眠れて、最近買ったブラシで髪を梳かせば何もしないより格段にさらさらにまとまるし、今日も大好きなマグカップでコーヒーを飲んでほっと一息のんびり過ごせる。その何にもないような些細なことがよろこびだなと感じられた。悲しいかと言われたら、全くそうではない。

 

子供の頃、ケーキを買ってきてもらって親や友達から盛大に祝わえてもらえる誕生日はなんて特別なんだろうと思っていた私と、周りに感謝しながらこうしていつも通り1日を過ごしている私。大人になるって、根幹は変わってないのかもしれないけど、こうやってだんだんとグラデーションみたいに、特別だったり幸せなものが日常の些細なものに変化していくことなのかも。

"大人"というフレーズがなんだか苦手でしょうがなかったけど、案外悪くないんだな。

 

とはいえ私も成人歴2年目。まだまだ成長の伸びしろはある(と自分で信じておきたい)。こういったグラデーションを楽しみながら、魅力ある大人になれるように、今年も1年精進していこうと思います。